マンガは最高の教材だ。
僕たちはマンガから多くのことを学んでいる。
学校の教科書の内容は覚えてないけど、ドラゴンボールのストーリーは覚えている。スラムダンクのキャラクターと特徴は覚えている。
物理や数学の公式は覚えてないけどワンピースの名台詞は覚えている。
別に覚えようと思って覚えているわけではない。自然と頭に刻み込まれている。
マンガには人の心と頭に残る何かがある。
そんなマンガをビジネス目線で紐解いていくのがマンガ解体新書である。LINEに登録すると、不定期で僕からマンガについての考察が届く。それを読んで学ぶもよし、自分の意見を発信するもよし、使い方は自由。とにかくマンガをビジネス目線で語り合おうというコンセプトだ。
(※くろねこ公式LINEとは別のLINEです。)
ドラゴンボールが今流行ることは可能か?
不可能だと思う。
もちろん孫悟空はそのままでストーリー構成、キャラクターなどを変えれば可能だと思うが昔のままのストーリーでは無理だと思う。
実際にドラゴンボールは今ストーリー構成を大きく変化させている。
かつて最強だった悟空はビルス様の登場により、最強のキャラクターではなくなった。
そしてビルス様は破壊神。地球を壊す側だ。
当時のドラゴンボールのコンセプトであれば、ビルス様=地球を壊すキャラ=敵であり、修行して強くなった悟空に倒されるというのがこれまでのストーリー。
しかし、そうではなくビルス様の破壊をみんなで力を合わせて止める。そして破壊神をストーリーに引き込んだまま物語を進めていく。明らかに今までとは違う構成。
これは時代背景が影響していると僕は考えている。
ドラゴンボールが流行ったのはバブル絶頂の時。
人々は社会のレールに乗り、出世という共通ゴールを目指した。それが唯一の正解と考えられていた時代。
そんな時代に連載スタートしたドラゴンボール。
孫悟空という主人公がとにかく最強を目指すストーリーにみんな憧れる。
強さというたった一つの価値観で統一された物語。
だから多くの人がストーリーにのめり込み、修行して強くなって数々の強敵を打ち砕く悟空に憧れを覚える。
だから流行った。でも今は違う。
出世は唯一解ではなくなった。フリーランス、起業といった新しい生き方も生まれた。
ドラゴンボールの次にブームを巻き起こしたのはワンピースだ。
ワンピースは麦わらのルフィが海賊王を目指す物語。
バトルも発生するので、強さは重要な要素ですが、それだけでは海賊王にはなれない。航海術もいる、船もいる、コックもいる、船医もいる。ルフィだけでは海賊王にはなれない。だから多くの仲間を巻き込んで、それぞれが別の価値観・目標を持って物語を進めていく。
ワンピースってそんなお話。
まぁ他にも色々要素があるんですが、それはマンガ解体新書でいずれお話します。
時代に合わせて人々の価値観は変わる。
だから昔のストーリーのままではドラゴンボールは流行らない。僕はそう思う。
マンガからビジネスを学ぶ
僕たちはマンガに熱狂する。熱狂する=お金が動くということだ。
ヒットマンガには人を熱狂させる何かがある。ストーリーなのか、キャラクターなのか。
ここには多くのヒントが隠れている。
マンガからの学びをビジネスに活かす。それができればあなたはお客様を熱狂の渦に巻き込むことができるだろう。
バックナンバー
準備中